溜息





そういえば
新陳代謝と呼ぶべきなのか
一緒に剥がれ落ちてしまう君の足跡を
消え去る前に追うことすらも叶わなくて
僕がひとりで嫌になる

自分で自分のことを振り回して
その責任を君に押し付けている

同じ曲線の上をなぞっていたはずなのに
誰しもみんな離れてしまうんだなあ
君を眺めていると出てきてしまう
感嘆詞のことが僕はとても嫌いで
好きでいたいと願ってはいるけれど
とても嫌いで

みんなが離れていったあとの曲線を
何本も何本も鉛筆を駄目にしながら
まだなぞる練習から卒業できない

僕は、僕のところでしか息が出来ない



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