意識
生まれる意識は誰のものだったろう
見渡せば驚くほど満ち満ちていて
いままで何処を見ていたんだ僕は
天秤に掛かる錘はもう
抱えていられない重さになっていた
死んだ意識は誰のものだっただろう
実験に耐え得る動物も結果は死ねばみな同じ
試みは残念に不可能の証明になる
爪を立てて傷も望まない不変と内声に
穏やかに微笑むふるわれる側のひと
(つまるところ悩んだきり
"不可能の証明"を成してしまったわけなのだけれど、
だとすれば次の議題はきっと
"その穴に何を埋めるか"に決まってしまっている)
(決まってしまうものはきっと不幸だ、
それはしがらみで足枷で、可哀想だ)
(応急処置として被せ物が欲しい今日この頃)
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