だらだら




泣いてしまうほど感情の昂った夢を起きた途端に
忘れてしまうだなんて僕はつくづく莫迦なのだなあと、
残った涙だけをだらだらと止めないまま
だらだらと思考を垂れ流す。
僕は、方法を知っている。
僕は、加減を知っている。
僕は、正体を、知っている。
だから薬を飲んで君に縋るし、
演出だって怠らない。
ふうと吐く息と一緒に昂った感情も
出て行けばいいのに、侭ならない。
だらだらと、だらだらと、でも干からびない程度に、
閉じ込めてしまえば逃げないと思ったんだ。
密閉空間では、生きては居られないのに。
望んでいないのに。



フギンとムニン

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