混濁していたいの
意識を限りなく自分に向けて
君を捕まえて目を見て言っても
囁きは囁きのまま風に消される
害さないから、安心してよ
そんな顔で僕を見ないでよ
はじまりを唱える君を
ずっと横目で見ていたんだ
こっちを向いて欲しかった
こっちに向けられて欲しかった
安全装置が付けたままでは不満だから
乱暴でも追い払ってしまいたかった
借りる先なんてどうでも良かった
幻想に踊らされる時間の先に
僕の嫌いな嫌いな名前が映えてしまう
嫌いなだけで恐ろしくはない
見えないものには蓋をして
心臓はただ動くだけ
冷たい空気に凍らされたい
冷凍睡眠、でも終わりたい
流れは加減を繰り返して
その度に僕の嫌いも波に乗る
鈍い光も届くだけ良いのだと
守られた安堵から笑う大人はわからなくて
何度も何度も呼び戻される
あちらに行きなさいと諭される
心許なく飽きなく称えて
感動を並べて階段を作って
僕で無いときは楽だから
僕で無くなると愛しいから
途中を飛ばした終わりのくだりも
ほんとは全部愛せたから
僕がいつまでも好きなものはね
きっと相手を潰す為の道具なんだ
真夜中に目を覚ましてはさめざめと
聞こえないはずの耳に残る雑音と泣く
抱えたままでごめんねって
罪悪感の容れ物に謝るまいにち
繰り返し、繰り返し、
強調していたいだけの、此れは残骸
何でそんな顔で見るんだろって
祈るような日々にさようならをしたのに
存在しない君はもう辞めたのに
どうしてまだそんな顔してるの
教えてよ、教えてよ
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