ごめんね


五月蝿い煩い頭の中が稀に呉れる慰めを
日頃の行いと排除して、
小さく音を鳴らして落ちた花の死に様を
身勝手にも自分に見立てて踏み潰す。
ちからの無い僕が持つとすれば甘えと邪推だけで
数えるための行動も途中で忘れて逆戻り、
青色も赤色も黄色もどれを混ぜても
至れなかった悲しい悲しいと泣いている。
だから「ごめんね」だけを繰り返して、
合言葉みたいに繰り返して、
それ以上何をするでもない自分を
また煩わしく感じては、
泣きたいのは僕の方だと
敵意だけを残してまた逃げる。

「ごめんね」



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