2020.12.28 15:20真水染み付いた匂いが取れなくて必死に、必死に手を洗った馴染んでしまう自分が怖くて何回も、何回も泣きながら洗った心許ない蛍光灯のあかりが視界の隅でチラチラと喘いでいて一緒に泣いてくれてるみたいだった少し、許されているような気がした君を好きで居られる僕が欲しかった君を大事に扱える僕が欲しかったよ変わらなくても、変えられなくてもぜんぶにいいよって言...
2020.12.26 05:04お前がお酢になるんだよ(2:0)馬鹿な男子が馬鹿な話をするだけのシナリオですA:馬鹿。よくわからないボケをかます。B:馬鹿。すごく突っ込む。0:ト書き所要時間:20分かからないくらいかと思いますスペシャルサンクス 遊道さん(Twitter@Yuudou015)遊道さんのツイートから始まりましたありがとうございますA:唐突だけどさあ、調味料のさしすせそってあるじゃんB:ほ...
2020.12.23 14:43夜が好き夜は好きだ昼よりもずっと影が強くて昼よりもずっと空気が深い夜は好きだ今日失敗したわたしのこともたくさん悩んでるあの子のことも夜の暗闇が隠してくれる夜は好きだ偉大な予言より神託よりずっとずっと信じていられる呼吸することを許してもらえるわたしの嘘を浄化してくれる夜は好きだ時間の積み重なりが目で見えるあの子の幸せを浄く(きよく)祈れるどれだけ離...
2020.12.20 13:47ハリボテ夢の中ですら停止した見上げた先の君は優しい笑顔をしていてああ違うんだなって思ってしまったハリボテだと、感じてしまったんだ自分の物語の冒頭には何と書かれているのだろう御守りみたいに縋るために下がり続ける冷たくて鈍くて重たい鎖の説明だろうかそれとも歩くたびに増えていく深い足跡に対する不恰好な弁解と虚勢だろうか一見可愛くて器用な後ろ姿をずっと見...
2020.12.19 10:56ありのまま音を立てるかずをかぞえるひたる、ひたる愛しい君が笑うのを僕は遠くから眺めたい耳を塞ぐへやをちらかすたどる、たどる悲しい君が笑うのを僕は手を差し出して拾いたい目を瞑るあたまをかかえるまわる、まわる優しい君が笑うのに僕は柔らかくないままだ口を指すただひとつ示すはしゃぐ、はしゃぐ甘い星屑を飲み込んで欲しいままにありのままに
2020.12.19 10:55砂時計埋もれるのを待つ、砂時計の中舞っている砂は綺麗で、でも痛くて、落ち切る前に飲まれる要求に期待してしまうよなんでも叶えられた空想から僕は脱落してしまったんだ次に産まれた場所が此処で存在するにはあまりに広く生存するにはあまりに狭く過剰な馴れ合いに生まれる熱も悪戯に冷めては逃げる此処でただ、埋もれるのを待っている儚いと呼ぶのならそうなのだろうね...
2020.12.10 15:31類 々混濁した脳で秘密を考える悟られたくない悟られたくない私は其れすら認めはしない君が居る地獄を見たくはない拙い鉤括弧もひっくるめて混ぜても混ぜても分離する私は君を/容認しない降りるのならひとりでどうぞお出で、お出でよ、罠に掛かるまで自分の足で歩いて踏んで沈黙は価値を為して初めて育つ嫌な選択を差し迫られて指を振るリズムはずっと三拍子呼吸を止める...
2020.12.08 11:00意識生まれる意識は誰のものだったろう見渡せば驚くほど満ち満ちていていままで何処を見ていたんだ僕は天秤に掛かる錘はもう抱えていられない重さになっていた死んだ意識は誰のものだっただろう実験に耐え得る動物も結果は死ねばみな同じ試みは残念に不可能の証明になる爪を立てて傷も望まない不変と内声に穏やかに微笑むふるわれる側のひと(つまるところ悩んだきり"不...
2020.12.07 22:13ああ頭の音を並べるには重なる肥料がまるで足りない頭の存在を吐き出すのなら渡された器ではまるで足りない此れは病気の所為病気の所為呼ばれることにも一向に飽いた飽和状態、次はきっと破裂するわずらわしいわずらわしい鳴る聴こえない鳴る聴こえない泣く卑怯に見える働くのはどっち?鳴いてるのは僕か見ているのは誰?特定種でないといけないのか拙い弱さと先天性と...
2020.12.07 21:56依存と感電僕は断定に依存する憧れも兼ねた四行詩なぞらえる時間試すこころ夢を見たいのだと思うよ或いは幻だろうか命令形の弱者は僕に爪痕も残さず去っていく僕は混沌に依存する誉れを抱えた四行詩ためされる時間なぞるこころ収集はきっと悪癖だ僕のまじないは物理的過大にしがちな感覚はいつも離れて離れて攻撃をする輪郭の放棄最大公約数知らない、落とし込んで、感電
2020.12.07 21:54余したまま有り余る 目を瞑る 反射が痛い痛いひかりきっと恋しくて 引っ張ってでも目を開けるのは怖い瞑ったまま歩くとぶつかってしまう増える痛み よどむ空気ゆれるゆれる 反射は痛い喧騒をくぐって逃げたくて振り返るなとは言うけれどうしろはこわい うしろはこわい君は後ろからしかついてはこない新しいものを識ったのだ新しいものを手に入れたのだ買い被りだと笑うだ...
2020.12.04 09:53混濁していたいの意識を限りなく自分に向けて君を捕まえて目を見て言っても囁きは囁きのまま風に消される害さないから、安心してよそんな顔で僕を見ないでよはじまりを唱える君をずっと横目で見ていたんだこっちを向いて欲しかったこっちに向けられて欲しかった安全装置が付けたままでは不満だから乱暴でも追い払ってしまいたかった借りる先なんてどうでも良かった幻想に踊らされる時...