2020.11.29 22:40憐情ひどい憐情だ、此れは縁でうずくまる子どもを落とさないように注意深く複数の にんげん おとな の定義が囲う揺れる手落ちればもちろん、真っ逆さま重力に従う身体こころは身体に宿るのだから身体がたとえ残ったとしても身体をたとえ開いて覗いても納得しない囲うのだ取り逃がしてはならないと囲うのだ落としてしまってはかなわないと囲うのだそれがおのれの為だと...
2020.11.28 06:11視覚的な澄み方少しずつ、少しずつ自分を取り戻してはカランと鳴る澄んだ音で誘惑してくる、やつがわたしには妙に恨めしくて求められるべきは常でしょうどうかかたまりも、くゆりも評価しないで頂きたい取り残された恩恵をいつだって栄養にして目を閉じてうごくことを、うごかすことをその音だけの世界の中でゆるり、ゆるりどこか遠くへわたしは遠くへは行けないものか?きつく発音...
2020.11.26 13:41翻弄される溜まる みずを思わず奇麗だと呼んでしまったからそうして傷付いた顔をしたきみをなおさら奇麗だと呼びたくなったから愛しいを 儚い 脆い 悲しい に置き換えても翳る輪郭は僕に愛を教えてはくれない雨の音、雨の音。逆らえないなら氾濫の前に抜いて、余所に渡そうね水の音、水の音。見ず の 於菟(変わるだけなら何でも良かったんじゃないの?)
2020.11.26 13:41先生先生あのね、仲良くしましょう先生あのね、頼りにしてます先生あのね、贔屓してください先生あのね、まだ立てないから先生あのね、せめて偶像だけでも先生あのね、もう少しだけもう少しだけ先生あのね出逢えて嬉しく思ってます先生あのね敬意を失くしたら今度は君のことをどう呼ぼう。
2020.11.24 23:52にんげん様沁みるのはごめんだ生きている証だの心の痛みの具現化だの血を見ると安心するだのと言われてもとにかく、沁みるのはごめんなんだ楽にはならない気持ちよくもならない証ではない具現化でもない安心も得られないただ扱いやすくただわかりやすくただ振り返りやすく不快感を緩和する作業脳内麻薬を使ったお遊び程度で競う餓鬼のかけっこ周囲のものをべたべたにしてよりに...
2020.11.23 14:12不毛咲いて彩る花の名を身代わりにしてしくしくと不毛な夜明けを待っている不毛なひかりを待っているぼくはぼくぼくはぼく言いなりの蚕と路上の隅で不確かな化学と少しの嘘でしあわせを願う君を看取ってる在りたい君をぼくはぼくはぼくは成らない君に、失くすのだありがとうと罪を吐いては有り/難いことに身を投げるたぶん、これは、くやしいのだとわかりたくはなかった...
2020.11.23 13:42全部季節のせいにしたい埋もれてしまった象徴を巡る季節のせいにします持つゆえに持てぬわたしの災いを見えない季節のせいにするのです魚眼のレンズでかたどるようにわたしは支配を受けていますしちてんばっとう、たとえ起きても次の罠には気が付かずわたしはわたし以外のせせらぎにひどくひどく怯えていますつねに望まぬ欠落をたにんに露呈するさまを支配と呼ばすなんと呼ぶ?手の届く範囲...
2020.11.22 19:53しずむ波にぷかぷかと浮かんで疲れたら海底に沈みたいゆっくり音も無くそのまま消え去りたい不自由な脚は切ってしまおうね不自由な腕も切ってしまおうねそのまま屍体になるのおやすみ、もう二度と浮かんでこないように
2020.11.22 19:52溜息そういえば新陳代謝と呼ぶべきなのか一緒に剥がれ落ちてしまう君の足跡を消え去る前に追うことすらも叶わなくて僕がひとりで嫌になる自分で自分のことを振り回してその責任を君に押し付けている同じ曲線の上をなぞっていたはずなのに誰しもみんな離れてしまうんだなあ君を眺めていると出てきてしまう感嘆詞のことが僕はとても嫌いで好きでいたいと願ってはいるけれど...
2020.11.22 19:50答え合わせ君は答え合わせ、楽しくないのかなあ僕は答え合わせ、楽しいんだけどなあ白い紙に黒い鉛筆で書かれた答案をひとつひとつ読み上げていくのも順番に赤いペンで印を付けるのも楽しいと思うから僕はやりたいのだけれど残念だな。こっちを向いてくれないままだこっちを少しも見ないまま僕の手を引っ張って走る君の後ろ姿を僕はどんな気持ちで眺めれば良いのだろう悲しめば...
2020.11.22 08:12串焼き屍を有意義に閉じ込めて、履き慣れた靴で外に出る空気はたぶん美味しいのだと思う出来ない軌道修正を無理にやったってかないっこない、理解してるのにやはり力強くを頭の隅から取り出そうとしてしまう脳味噌は、苦労して取り出した割にはやはり美味しくないと思う舌が肥えてしまったのか剥き出しになってる欲は大事に抱えてても刺したらすぐに取り出せそうだね、その...
2020.11.22 08:11善意魔法の言葉が在ればよかったねしかし君は唱えてくれたかな踊っている僕は可愛くない?元凶を探して終わらせられれば良いけれどそれでも君は僕には唱えてくれないかな善意、善意、その善意ほどおぞましくていとおしいものが存在しない